M51スーパーシャーマン
【M51スーパーシャーマンとは】第二次大戦後、イスラエル軍は砂漠での戦いに必要な戦車の軍備強化のために、大戦中に活躍したM4シャーマン戦車の主砲を大口径火砲に換装する独自の改良を施したスーパーシャーマンの配備を進めました。中でもアラブ諸国が導入していたソ連製のT-55やJS3戦車に対抗するため、フランス軍が主力戦車AMX-30用に開発した強力な105mm砲をベースに砲身長を1.5m短縮したD1504戦車砲を搭載したのがM51スーパーシャーマンです。長大な主砲は先端に鋼板溶接式の巨大なマズルブレーキを装着し、砲塔後部はカウンターウエイト兼用の鋳造製バスルで延長され、防盾も新しいものとなるなど格段に迫力を増したスタイルが特徴です。1967年の第三次中東戦争を皮切りに実戦投入されたM51スーパーシャーマンは、絶大な攻撃力を活かして大きな戦果を挙げたのです。