ヤークトパンサー(ロンメル)
【ヤークトパンサー(ロンメル)とは】1942年の夏、ドイツ陸軍はパンサーのシャーシを利用した重駆逐戦車の開発を決定。これが後に、第二次大戦中に開発された最良の陸戦兵器の一つと言われたヤークトパンサー(ロンメル)です。当時最強の71口径8.8cm砲を搭載し、装甲厚は車体前面80mm、側面50mm。大きく傾斜させて避弾経始を高め、戦闘重量も45.5トンにおさえられていました。エンジンは700馬力のマイバッハ HL230P30を装備して最高速度55km/hの優れた機動力を発揮。火力、防御力、機動性をバランス良く備えた対戦車用防御兵器となったのです。1944年6月、第654重駆逐戦車大隊に配備された8輌がノルマンディー戦に初出動したのを皮切りに、アルデンヌ攻勢では5個重駆逐戦車大隊の装備する52輌が出撃して数多くの連合軍戦車を撃破するなど、各戦線で華々しい戦果を記録したのです。